君が愛おしくて。クールなエリートSPの甘く一途な溺愛事情
迎えた日曜日。
天気の心配もあったけど、今日は快晴。十時頃の現在、駅前は徐々に人で賑わいはじめていた。
「ありがとうございます」
包んだ花を渡すと、お客様は嬉しそうに胸に抱いてくれた。その幸せそうな顔を見られるだけで、私も嬉しい。
「滑り出しは好調だな」
キッチンカーから顔を出したく兄が言う。
てっきり一人で店を出すことになると思っていたけど、大変だろうからと、たく兄が手伝いをかって出てくれたのだ。
正直、すごく助かっている。気立の良いたく兄のおかげで、キッチンカーの前で足を止める人は多い。
「人も集まってきてるし、この調子で売り上げ目標を達成したい」
「だな! あっ、いらっしゃいませ〜」
水色の可愛いキッチンカーの横には、フラワーショップ花音という書かれた、黒板式の看板が置かれている。看板には、店でやっているSNSのQRコードも貼り付けた。
店の前で足を止めてくれた人の中には、看板に貼り付けたQRコードを読み取ってくれる人もいる。店の宣伝もまずまずだ。

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