君が愛おしくて。クールなエリートSPの甘く一途な溺愛事情
__桜並木駅到着の三時間前。空港内、VIPゲートにて。
SPである僕らは、飛行機が到着する一時間前に空港入りをし、周辺に不審人物や物がないか警備を行っていた。
今回、バディーを組むのは上野だ。
「上野、何か異常はあったか」
胸元につけてある小型マイクで確認すると、耳につけてあるイヤモニから、すぐに上野からの返事が返ってくる。
「こちら上野。特に不審なものは見当たりません」
喉の詰まりを感じさせないはっきりとした口調だった。
伊勢谷元総理の警護も担当し、場数を踏んできたおかげか、上野はSPとして肝が座りはじめていた。素質があるぶん成長も早いなと思う。
藤には、一係のSPの一人と若葉議員の警護についてもらっている。このあと、桜並木駅で落ち合う予定だ。
時計を見ると、そろそろ予定していた到着時刻だったが、飛行機が着陸した連絡はなかった。
(遅いな……何かあったんじゃ)
そう思っていると、スーツの胸元に入れてあった仕事用の携帯が鳴った。
相手は伊勢谷元総理の邸宅にいる一係のSPだった。
《はい、郡司です》
《たった今、連絡が入って、上空の気流の影響で、飛行機が着陸できずにいるそうなんだ。ゲートに来るのは、あと二十分ほどかかるとのことだ》
《了解しました》
電話を切ると、イヤモニを通して上野にも報告する。
携帯をしまいながら窓辺を見ると、太陽の光が窓に反射して光っていた。
空は絵に描いたように、綺麗な水色だ。
(晴れてよかった)
キッチンカーを出すと言われた時は嬉しかった。また一つ、彼女の夢が叶ったのだ。
だが、やはりストーカーのことが気がかりで心配だった。
人目の多い場所は助けを求めやすいが、人混みに紛れて何かを起こすことも可能だ。
「……」
頭をよぎったのは、警護前、才川に言われたことだった。
SPである僕らは、飛行機が到着する一時間前に空港入りをし、周辺に不審人物や物がないか警備を行っていた。
今回、バディーを組むのは上野だ。
「上野、何か異常はあったか」
胸元につけてある小型マイクで確認すると、耳につけてあるイヤモニから、すぐに上野からの返事が返ってくる。
「こちら上野。特に不審なものは見当たりません」
喉の詰まりを感じさせないはっきりとした口調だった。
伊勢谷元総理の警護も担当し、場数を踏んできたおかげか、上野はSPとして肝が座りはじめていた。素質があるぶん成長も早いなと思う。
藤には、一係のSPの一人と若葉議員の警護についてもらっている。このあと、桜並木駅で落ち合う予定だ。
時計を見ると、そろそろ予定していた到着時刻だったが、飛行機が着陸した連絡はなかった。
(遅いな……何かあったんじゃ)
そう思っていると、スーツの胸元に入れてあった仕事用の携帯が鳴った。
相手は伊勢谷元総理の邸宅にいる一係のSPだった。
《はい、郡司です》
《たった今、連絡が入って、上空の気流の影響で、飛行機が着陸できずにいるそうなんだ。ゲートに来るのは、あと二十分ほどかかるとのことだ》
《了解しました》
電話を切ると、イヤモニを通して上野にも報告する。
携帯をしまいながら窓辺を見ると、太陽の光が窓に反射して光っていた。
空は絵に描いたように、綺麗な水色だ。
(晴れてよかった)
キッチンカーを出すと言われた時は嬉しかった。また一つ、彼女の夢が叶ったのだ。
だが、やはりストーカーのことが気がかりで心配だった。
人目の多い場所は助けを求めやすいが、人混みに紛れて何かを起こすことも可能だ。
「……」
頭をよぎったのは、警護前、才川に言われたことだった。