君が愛おしくて。クールなエリートSPの甘く一途な溺愛事情
「郡司くん」
演説が終わり、ウィルソン上院議員を車に乗せていると、伊勢谷元総理に声をかけられた。
隣には、愛美の姿がある。
「愛美、これが最後だ。いいな?」
伊勢谷元総理はそう言い、片手で愛美の肩をポンっと叩くと、車に乗り込む。
「ウィルソン上院議員は、私のSPたちが責任を持って警護する。君は愛美と話をしてやってくれ」
本来であれば、滞在先のホテルまで送りとどけるまでが任務。
俯く愛美を一瞥する。
(……これが最後になるなら)
ウィルソン上院議長を見ると、キマリ顔で片手の親指を上げられる。
(グットラック……ということだろう)
どうやら、彼は僕と愛美が恋仲だと勘違いをしているらしい。
(今回はプライベートで来ているからお付き人もいるし、一係もいるから大丈夫か)
「承知しました」
ドアを閉めると、車が発車する。
車が走り去ると、愛美に向き合う。
「場所を変えましょうか」
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