君が愛おしくて。クールなエリートSPの甘く一途な溺愛事情
「花音に電話をする。その方が居場所を知れるだろう」
胸元からプライベート用の携帯を取り出そうとした時だった。
「__!」
強い殺気を感じ、辺りを見渡す。
(あいつは……)
噴水越しに、フードを被った男がこちらを見ていた。
演説の時にいた、不審な男だ。
男はじっと僕を見ていた。
風がゆらゆらとなびき、フードが揺れる。その拍子に、男の顔の一部があらわになった。
目線は男に向けたまま、東海に聞く。
「なあ、彼女には弟がいるというのは本当だよな?」
「え? ああ……再婚相手の子供だから血は繋がってないし、あいつのことは毛嫌いしていたな」
(毛嫌いしている……)
「そいつ、どんな顔をしている?」
僕がそう聞くと、東海は不審そうに眉を寄せた。
「なんでそんなこと聞くんだよ」
「いいから答えろ」
「それが人にものを頼む態度かよ」
(めんどくさい奴だな)
仕方がなく男から目線を外し、東海を見る。
「教えてくれ」
俺の真剣な態度に、東海は少し拍子抜けした顔をして、口を開いた。
「花音の弟は……そうだな、吊り目で、顎先がシュッとした感じだったかな」
「あんな感じか?」
男を見る僕の視線の先を東海は追う。
「あ、そうそう、ちょうどあんな感じの……って、あいつじゃないか?」
(嘘だろ……)
間違いであってほしいと願った。
男が人混みに消えていく。
一番、恐れていたことが起ころうとしている。
「花音が危ない」
「え……それどういうことだよ? って、おい……!」
東海の問いに答えることなく、僕は走り出した。
胸元からプライベート用の携帯を取り出そうとした時だった。
「__!」
強い殺気を感じ、辺りを見渡す。
(あいつは……)
噴水越しに、フードを被った男がこちらを見ていた。
演説の時にいた、不審な男だ。
男はじっと僕を見ていた。
風がゆらゆらとなびき、フードが揺れる。その拍子に、男の顔の一部があらわになった。
目線は男に向けたまま、東海に聞く。
「なあ、彼女には弟がいるというのは本当だよな?」
「え? ああ……再婚相手の子供だから血は繋がってないし、あいつのことは毛嫌いしていたな」
(毛嫌いしている……)
「そいつ、どんな顔をしている?」
僕がそう聞くと、東海は不審そうに眉を寄せた。
「なんでそんなこと聞くんだよ」
「いいから答えろ」
「それが人にものを頼む態度かよ」
(めんどくさい奴だな)
仕方がなく男から目線を外し、東海を見る。
「教えてくれ」
俺の真剣な態度に、東海は少し拍子抜けした顔をして、口を開いた。
「花音の弟は……そうだな、吊り目で、顎先がシュッとした感じだったかな」
「あんな感じか?」
男を見る僕の視線の先を東海は追う。
「あ、そうそう、ちょうどあんな感じの……って、あいつじゃないか?」
(嘘だろ……)
間違いであってほしいと願った。
男が人混みに消えていく。
一番、恐れていたことが起ころうとしている。
「花音が危ない」
「え……それどういうことだよ? って、おい……!」
東海の問いに答えることなく、僕は走り出した。