【Quintet】
こんなに暑い夏の日に、東京から3時間かけて双子の兄に会いに来た目的は恨み言を言うためではない。
『それってやっぱり俺の代わり……なんだよな』
『でも俺はこれもアリだと今は思う』
『アリって?』
『親父、お前がここで働いているって知ってた。純夜が家出した後、出て行った人間のことは知らんって言っておきながら、ちゃっかり部下使ってお前の居所は把握してたんだ』
純夜が数秒間フリーズした。当然だ。星夜も父親からこの事実を聞かされた時は純夜と同じ反応をした。
『……嘘だろ? ここに親父や親父の部下が来たことは一度も……』
『親父は純夜の居所知ってるのにそれを俺に隠して、お前を東京に連れ戻さなかった。誤解のないように言うと、親父が連れ戻さなかったのは純夜に見切りをつけたからじゃない。お前の職場がジーンズの製造工場だったからだ。だから無理やり連れ戻してお前を次期社長にするのは諦めたんだよ』
純夜は怪訝な顔をしている。星夜の言葉の意味がわからないらしい。
『親父は俺が社長になった代でお前を生産部門の人間として迎え入れるつもりなんだよ。まだ未来の話だけど、YUUKIインターナショナルグループのオリジナルジーンズブランドを立ち上げる計画がある』
このプランを父親に聞かされた時、星夜は驚きと興奮で武者震いが止まらなかった。
『それってやっぱり俺の代わり……なんだよな』
『でも俺はこれもアリだと今は思う』
『アリって?』
『親父、お前がここで働いているって知ってた。純夜が家出した後、出て行った人間のことは知らんって言っておきながら、ちゃっかり部下使ってお前の居所は把握してたんだ』
純夜が数秒間フリーズした。当然だ。星夜も父親からこの事実を聞かされた時は純夜と同じ反応をした。
『……嘘だろ? ここに親父や親父の部下が来たことは一度も……』
『親父は純夜の居所知ってるのにそれを俺に隠して、お前を東京に連れ戻さなかった。誤解のないように言うと、親父が連れ戻さなかったのは純夜に見切りをつけたからじゃない。お前の職場がジーンズの製造工場だったからだ。だから無理やり連れ戻してお前を次期社長にするのは諦めたんだよ』
純夜は怪訝な顔をしている。星夜の言葉の意味がわからないらしい。
『親父は俺が社長になった代でお前を生産部門の人間として迎え入れるつもりなんだよ。まだ未来の話だけど、YUUKIインターナショナルグループのオリジナルジーンズブランドを立ち上げる計画がある』
このプランを父親に聞かされた時、星夜は驚きと興奮で武者震いが止まらなかった。