二人で紡ぐLOVE STORY
臣吾の重い愛 ①
臣吾の愛情は重い。
とにかく、重い。

花瑛も“それも、心が離れる原因の一つだったな(笑)”と笑っている。


「―――――は?もう!?」

今睦月は、静恵と花瑛の三人でお茶をしている。
ちなみに臣吾は講義中。
光仁も他大学で、講義中だ。

「うん//////」
「まぁ、臣吾なら当然ね!(笑)」

静恵が心底驚いていて、睦月は顔を赤くし、花瑛は笑っている。
その原因は、既に臣吾と同棲を始めたからだ。

といっても、臣吾が睦月の住むアパートに越してきたのだ。

「想いが通じて、次の日は土曜だったでしょ?
臣吾くん、朝大きなスーツケース引いて来たの(笑)」


約二週間前――――――

『臣吾くん!?
どうしたの!?』

『あ!睦月、言ったよね?
訪問相手が誰かもわからないまま、玄関開けちゃダメって!』

『ごめんなさい…』

『ん。
まぁ、今日から僕が全部するから良いけどね!』

『ん?』

『マンション、解約してきたよ!』

『………』

『睦月?』

『………え?
えーーー!?』

『睦月と離れたくないから。
一緒に住も?』

『………』

『え?ダメだった?』

『あ、えーと…ううん!
でも、狭いよ?』

『全然問題ない!』

『……//////』
(凄い…“これが”臣吾くんなんだ…!)

どこか、あっけらかんとしている睦月。
臣吾の行為にひくどころか、感心していた。

――――――――――
――――――…………………

「でもそれ、まだ序の口よ?」
花瑛の声に我に返る。

「え?」 

「臣吾の愛情は“そんなものじゃないから(笑)”」

「あ…/////うん//////
臣吾くん、全然目、逸らさないよね…//////
恥ずかしがる暇がないくらいに(笑)」

「そうね(笑)」

「花瑛ちゃんにもそうだったけど、それは花瑛ちゃんが綺麗すぎるからだって思ってたの。
私でも、ジッと見ちゃうくらい綺麗だから!」

「フフ…ありがとう!
あ、だからね、全然浮気の心配ないよ(笑)」

「え?あ…(笑)」

「とことん一途だからね、臣吾って!
ほら、あれだけイケメンだったら、心配でしょ?
でも、臣吾はそんな心配なし!」

「フフ…うん…!」


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