二人で紡ぐLOVE STORY
ずっと憧れていた、臣吾のふわりと微笑む笑顔。
花瑛に向けられていた笑顔。
愛しさを隠しきれない笑顔。

それを自分に向けてくれるようになれたことに、睦月は幸福を再度噛み締めていた。

「臣吾くん!」

「迎えに来てくれたの?
フフ…嬉しいな!ありがとう!」

「うーん…
迎えに来たと言うか……“会いに来たの”
早く会いたくて…/////」

「ほんと、可愛い/////
フフ…そっか!
嬉しいよ!」

「フフ…
あ、コンビニでね。
新しいシュークリームが発売されてたよ!
一緒に食べよ?」
微笑み、袋をプラプラさせた。

臣吾も微笑み頷いたのだった。


外のベンチに並んで座った。

「臣吾くんは、ブラックで良いんだよね?」

「うん!ありがとう!」

「シュークリーム、半分にするね!
ちょっと待ってて!」

「あ、待って睦月!
クリームがはみ出るから、交互に食べた方が良くない?」

「あ、そうだね(笑)」

「でも、一つだけしか買ってないんだね!
二つ買えば良かったのに」

「あ、それはその…//////」

「ん?」
組んだ足のももの上で頬杖をつき、睦月の髪の毛に触れる。
そして耳にかけた。

「……/////一緒に、食べたくて…//////」

「フフ…そっか!
嬉しいな!」

「じゃあ…た、食べよっか//////」

「うん…!
先に睦月食べて?」

「うん//////」

“ジッと臣吾に見つめられながら”パクっとシュークリームを食べた。
「ん…美味しい…!」

「クリーム、たっぷりみたいだね!」

「次、臣吾くんどうぞ?」

「うん!
あーん!」

微笑み口を開けて待つ、臣吾。
睦月は照れたように笑って、シュークリームを臣吾の口を持っていった。

「ん!結構美味しい!」

「うん//////」

臣吾くんってほんと、真っ直ぐだな…//////

微笑む臣吾を見つめながら、幸せを噛み締める睦月。

身体ごと睦月の方を向き、視界には睦月しか入れず、決して目を逸らさない。
そして常に、睦月の頬や髪の毛などに触れている。

それは家の中でも、外でも変わらない。

(花瑛ちゃんにもこんな感じだったもんなぁ〜(笑)
………そう言えば、段々花瑛ちゃんに向けていた身体がこっちを向いてきてたな…(笑))


< 23 / 46 >

この作品をシェア

pagetop