二人で紡ぐLOVE STORY
「――――これと…これ、あと、これを羽織って!」

臣吾と一緒に自宅に帰り、少しゆっくりして着替えようとしている睦月。

臣吾が着ていく服を決めていた。

「うん、わかった!」  

「………」

「ん?臣吾くん?」

「睦月は、全然不満を言わないよね」

「へ?」

「あ、いや…
こんな束縛してる僕が言うのもなんだけど……
僕の重い愛に驚きはするけど、一度も反論したことないから」
(花瑛含めて今までの女の子達はみんな、一度は反論してたのに)

「うーん…今のところ、嫌じゃないから」

「………」

「ん?」

「………フフ…そっか(笑)
ありがとう!」
(ほんと、どこまで僕を惚れさすんだろ?(笑))

「じゃあ…着替えてくるね!」
睦月は服を抱き締め、風呂場の方に向かう。

「ここで着替えたら?」

「え?」

「ね?」

「そ、それはやだ…//////
恥ずかしい…//////」

「フッ…そっか(笑)」
(さすがに嫌か(笑))

着替えて準備をし、玄関に向かう。
「臣吾くん、行ってくるね!」

「あ、待って!
駅まで行くから!」

「そう?」

「うん。できる限り離れないよ?」

手をしっかり繋ぎ、駅に向かう。
駅には、ミカを入れて三人の友人が待っていた。

「向こうの子達?」

「うん!」

「わかった!
じゃあ、睦月。
終わったら、連絡してね?」

「わかった!」
小さく手を振り合い、睦月はミカ達の元へ向かった。

そして臣吾は、一度家に戻ったのだった。


「睦月、久しぶり!」
「うん!」

「ねぇ、一緒にいたイケメンは誰?」

「あ…彼氏//////」

「そうなんだ!
じゃあ…通じたんだね!気持ち!」

「うん!」

「良かったじゃん!」
「おめでとう!」

ミカ達にも簡単に臣吾のことを話していたので、揃って喜んでくれた。

「………あ、そう言えば!」
店に入り、料理を食べながらミカが切り出した。

「え?」

「サイ先輩に会ったよ!」

「え?
サイジくん!?」

「うん。
私の彼が先輩と同じ大学で、今でもよく会ってるらしくて!
先輩今は、○○ってレストランで働いてるらしいよ!
それで彼とそのレストランに行ったの。
睦月のこと気にしてた(笑)
一方的にフッたからって…」

「あ…そっか(笑)」

「今度、先輩に伝えるね!
“睦月は幸せです!”って(笑)」

「あ…うん//////」


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