二人で紡ぐLOVE STORY
「――――へぇ…そうなんだ」

ノボルのことを臣吾に伝える。
すると、興味なさそうな返事が返ってきた。

「睦月」

「え?」

「ちょっと寄りたい所があるんだ!」

「うん」

街に出て、ジュエリーショップに入った。
「ペアリング、買おうよ!」

「え!?//////」
(何、この幸せな響き!)

「睦月が“僕のモノ”って、牽制しておかないと!」

「嬉しい!!
ペアリング、憧れてたの!」

目をキラキラさせる睦月に、臣吾も微笑んでガラスケースに目を向けた。
「睦月は、どんなのがい?」

「臣吾くんとお揃いなら、何でも…!」

「ペアリングなんだから、お揃いだよ?(笑)」

「あ、そうでした(笑)」

「フフ…可愛いな!
決めよ?」

「うん!」

ガラスケースの中を覗く睦月を、臣吾は見つめた。
キラキラしていて、とにかく可愛い。

(ほんと、参ったな…)

最近、睦月がどんどん可愛くなってく。
睦月の魅力に気づく奴等が増えていくのがわかる。

(光仁の大学の奴等も、会わせろって催促してるみたいだし…
もっと、牽制しておかないと…!)

花瑛は綺麗な分、警戒心も強かった。
なので、そこまで牽制しなくても良かった。

しかし睦月はあまり経験がないためか、警戒心がなく、隙が多い。

(逆に会わせて、一言釘さした方がいいかな?)

「臣吾くん、これなんかどうかな?
ブルーゴールドとピンクゴールドで、綺麗だよ!
値段もリーズナブルだし(笑)」

そんな事を考えていると、睦月が向き直り声をかけてきた。

「え?あ…」

「臣吾くん?」

「あ…ごめんね!
睦月が可愛くて、見惚れてた!」

「え!?//////
そ、そんなこと…//////」
顔を赤くする、睦月。

「可愛い…!」

あぁ…だから、手放せない。
絶対!誰にも渡さない…………!

睦月は“僕だけのモノ”


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