恋愛なんてしない

「瑞希。開けて。」

「何で?」

モニター越しで話をしても、昨日の光景がちらついてくる。


「ちょっと話したいことあって。」

「私は何もないけど。」

「俺の話を聞いてほしい。開けて。」


今更顔を合わせて何かを話すなんて、私には考えられないしそもそも何で今?

どんな話をされるんだろうと思っていると

オートロックの解除ボタンを押す...先輩。


「え、先輩。何で。」

驚いて先輩の方を見る。

「いやごめん。なんか話まとまらなさそうだったし、周り人いるっぽかったから。」

私の顔を優しく見つめる先輩。

「大丈夫だよ。なんかあったら力になるから。」

先輩の言葉を聞くと、何故か大丈夫だと思えるのが不思議。

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