恋愛なんてしない
あれ。でも待って。冷静に考えてこの先輩がいる状況ってあまり良くないのでは?
しかも先輩、シャワーから出てきた後髪も乾かす間もなくこんな事になっているし。
「俺邪魔だったら別のところにいるし。なんかあったら呼んで。」
そう言った先輩は、寝室に入っていく。
ふと周りを見渡すと、綺麗に片付けられたリビング。
私がシャワーに入っている間に片付けてくれていたのだと気づく。
そんなことを思っていると、チャイムが鳴った。
鍵を開けると、光希がいる。
「入っていい?」
「あ、うん。」
光希を家の中に入れる。
「話って何?」
ソファに座った光希に聞く。
「いや。あのさ、やっぱり婚約してたのにこんな風に別れるのは違うのかと思って。」