恋愛なんてしない

建物の先に進むと、辺りが見渡せる見晴らしのいい景色が広がっていた。


「如月楽しい?」

「はい、ここ最近で一番楽しいです!」

後ろにいる先輩に向かって笑顔で答える。


「如月、前にも言ったけど俺如月が好きなんだ。俺と付き合って。」

あまりに突然の告白に驚いてしまう。


そして恥ずかしくて赤くなった顔を隠すように俯いた。

その仕草を見て、私が困っていると思ったのか先輩はそっと私に近づく。

「ごめん、混乱したよな。今のは聞かなかったことにして。」

先輩が申し訳なさそうに、少しだけ寂しそうに言った。

私は顔を上げて先輩を見つめる。

「違います。私も先輩が好きで、ついこの間まで婚約してたのに心変わり早いとか思われないかなって。でも、先輩と一緒に居ればいるほど先輩のことが気になるんです。」

「それ、本当?」

「はい。」

「俺の事好きなの?」

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