恋愛なんてしない

少し驚いたような表情を見せた先輩はすぐにパッと表情を明るくして

「嬉しい!付き合ってくれる?」

「先輩は、私でいいんですか?」

「俺は過去のことも好きになるまでの期間もなにも気にしない。今如月が俺の事好きでいてくれているならそれでいい。これからよろしく。」

先輩は握手をするように手を出してくる。

「お、お願いします...。」


先輩の手を握ろうとすると、パッと手を取られてそのまま手を繋いで歩きだす。


建物を隅まで回り、お土産コーナーに立ち寄る。

「なんかいいのあった?」

ふと、立ち止まり可愛いと思ったストラップ。

「これかわいい。」

ウサギがモチーフのものと、クマのモチーフのものがある。どちらを買おうか迷っていると、先輩は1つずつ手に取ってレジへ向かう。

会計が済むと、はいこれと言って渡されたのはウサギのストラップ。


「こっちは俺の~」

クマのストラップを見せながらニコニコ笑っている。
< 92 / 122 >

この作品をシェア

pagetop