一ノ瀬さん家の家庭事情。®️
っておい!

空気を読みなさいよ!

「玲!行くよ!」

「ヤダ。だってあそこ、蚊多いし、虫いるし。」

あんたは乙女か!!

「玲だって夏休み部活もないし、一番暇でしょ!どうせ一日中部屋でゴロゴロしてるだけじゃん!」

「それが夏休みってもんでしょ。愛一人で行きなよ。あ、なら葉でも連れてけば?」

なんで関係のない葉ちゃんを連れて行くのよ!

「玲!!!」

りっちゃん、急に持っていた味噌汁をダンっと机においたから、少しこぼれてしまった。

「愛一人で行かせることはできない!いきなさい!!」

あの、りっちゃん?

あたしもう十六歳だよ?

初めてのおつかいじゃないんだから。

でもあたしだけじゃやっぱり大変だし。

「行かないなら今月のお小遣いは無し!」

「はあ?意味わかんない…」

毎月本やら漫画やら買うのが生きる糧な玲さん、さすがにこれには怯んだみたい。

「ならいってこい!少しは外に出ないと健康にも悪いだろ、お前夏だっていうのに肌白すぎ。」
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