一ノ瀬さん家の家庭事情。®️
真兄が玲のほっぺに手を伸ばした。

「ちょっ、やめてよ。」

「うっわ、何このもち肌!冷たくて気持ちいい!」

「いい加減にしろ!…わかった、行けばいいんでしょ!」

わかったこと、玲はお金とほっぺに弱い。



「へえ、田舎かー。じゃあ愛に会えないんだね。寂しい。」

ほのちゃん、そんな雑誌から目を話さずに棒読みで言われても…

「帆華先輩、明日の最終確認終わりました。」

愛奈ちゃんが大きなかごをドサッと置いた。

いよいよ明日からバスケ部の夏合宿。

今年も二泊三日、そしてそのまま夏の大会がある。

真兄にとって最後の試合。

かなり気合が入っている。

「て言うか何読んでるんですか?」

愛奈ちゃんがほのちゃんの読んでいる雑誌を覗きこむ。

「夏のイベント…彼をドキッとさせるテク?帆華先輩、こういうの参考にしてるんですか?」

「SWEETに間違いはないのよ!なんたって、あの莉華ちゃんがいる雑誌なんだから!」
< 109 / 309 >

この作品をシェア

pagetop