偽りの世界
「あっ志穂!!」

私を呼ぶ声

毎日この声を聞くと

あ---生きてるなって思う。

「また寝癖酷いよ??
もしかして毎日ウケ狙い??」

「違うしっ!!
なんか朝、やる気起きない」

「もお。
女の子に身だしなみは一番
必要でしょう??」

私たちの会話

他人から見たら

『仲良しの2人』

それにしか見えないだろう。

そこにどんな壁があろうとも

他人が知るわけもないのだけど

毎日思う。

この日常が壊れてしまったら

この関係が少しでも壊れたら

私たちの微妙な関係は



すぐにくずれてしまうだろう―――
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