偽りの世界

私と麻奈は

学校に来る時はいつも同じ

毎日2人は腕を組んで

この校門をくぐり

トイレへダッシュして

私の髪型を整える

毎日の日課みたいなもの。

「ったく。
そろそろ自分の家でもやってよね」

そういいながらも毎日やってくれる

面倒見のいい麻奈だからこそ

私との関係があるのだろう。

「よしっ終わった」

「ありがと」

「いぇいぇ」

そうしてチャイムが鳴り

私たちはダッシュする。

これも

毎日の日課。

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