神殺しのクロノスタシス2
…あぁ。
そういえばいたね、君。
「いきなりどうしたんだよ!お前、自分が何をやってるのか分かってるのか!?誰かに乗っ取られて…」
「…誰かに、乗っ取られる?」
笑わせてくれる。
この私が、誰に乗っ取られると言うのか。
強いて言うなら、それは狂気であり、そして…。
「…愛、かな」
その為に私は、ここにある全てを裏切ると決めたのだ。
「し、シルナ何言って…」
「消えろ」
私は、幼馴染みを一瞬で殺した。
躊躇うことなんてない。
何故私が、彼らを殺すことに躊躇いを覚えなければならない?
何もかも覚悟して、私はここにある全てを捨てると決めたのだ。
ならば、もう迷う必要はない。
「…そうですよね、族長殿」
幼馴染みが倒れた、その向こうに。
険しい顔をした族長が、そこに立っていた。
「…錯乱したか、シルナ・エインリー」
「いいえ、私は正気です」
正気で、お前達を裏切ることを決めた。
だから、平気で杖を向けた。
族長は杖を動かさなかった。
死を覚悟しているということか。さすがに潔い。
その代わり族長は、私に向かって捨て台詞を残した。
「闇に呑まれ、外道に堕ちた者に、未来などない。待ち受けるは、破滅の道だけよ」
「…はは…」
言いたいことは、それだけか?
闇に呑まれ、破滅の未来を辿る?
…で?
それが、何か問題があるのか?
何度でも、何度でも私を試すが良い。
そして私は、何度同じ選択を迫られても、同じ答えを選ぶ。
「あの子」の傍にいられるのなら。私は。
そういえばいたね、君。
「いきなりどうしたんだよ!お前、自分が何をやってるのか分かってるのか!?誰かに乗っ取られて…」
「…誰かに、乗っ取られる?」
笑わせてくれる。
この私が、誰に乗っ取られると言うのか。
強いて言うなら、それは狂気であり、そして…。
「…愛、かな」
その為に私は、ここにある全てを裏切ると決めたのだ。
「し、シルナ何言って…」
「消えろ」
私は、幼馴染みを一瞬で殺した。
躊躇うことなんてない。
何故私が、彼らを殺すことに躊躇いを覚えなければならない?
何もかも覚悟して、私はここにある全てを捨てると決めたのだ。
ならば、もう迷う必要はない。
「…そうですよね、族長殿」
幼馴染みが倒れた、その向こうに。
険しい顔をした族長が、そこに立っていた。
「…錯乱したか、シルナ・エインリー」
「いいえ、私は正気です」
正気で、お前達を裏切ることを決めた。
だから、平気で杖を向けた。
族長は杖を動かさなかった。
死を覚悟しているということか。さすがに潔い。
その代わり族長は、私に向かって捨て台詞を残した。
「闇に呑まれ、外道に堕ちた者に、未来などない。待ち受けるは、破滅の道だけよ」
「…はは…」
言いたいことは、それだけか?
闇に呑まれ、破滅の未来を辿る?
…で?
それが、何か問題があるのか?
何度でも、何度でも私を試すが良い。
そして私は、何度同じ選択を迫られても、同じ答えを選ぶ。
「あの子」の傍にいられるのなら。私は。