神殺しのクロノスタシス2
「その上こうしてまたトラブルばかり持ち込んで、私が立てた授業計画がめちゃくちゃにされて…」

あっ…。

済みません、それは僕のせいです。

怖いから、出ていかないけど。

「私は、怒ってるんですよ」

「…」

…はい。

見れば分かる。

「…ですから」

イレースの杖が、爆発でもするかのような雷を蓄えた。

「これ以上、学院の秩序を乱すことは…この私が、許しません」

「…っ!!」

凄まじい雷撃音が、校舎内に響き渡った。

僕が入るまでもなかった。

むしろ、僕も巻き込まれるところだった。

頼むから、威力の調整というものをしてくれ。

校舎内だぞ。

あまりの眩しさに、思わず目を閉じてしまったが。

…恐る恐る、目を開くと。

「…ふぅ。すっきりしました」

「…」

真っ黒焦げになった『アメノミコト』の暗殺者が、白目を剥いてイレースの足元に転がっていた。

完全に、失神している。

死んでる?あれもう死んでるんじゃないの?

むしろ、あれで生きてたら称賛に値する。

「…あら?いたんですか令月さん」

「え?あ、うん…」

「まだ刺客が入り込んでるかもしれませんから、くれぐれも気をつけてくださいよ」

「…うん…」

その言葉、『アメノミコト』の暗殺者に言ってあげたい気分だった。
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