神殺しのクロノスタシス2
イーニシュフェルト魔導学院の校舎は広い。
イレースの言った通り、まだ校舎内に暗殺者が潜んでいるかもしれない。
僕はその気配を辿り、校舎内を走り回った。
最早、隠れてなどいられない。
すると。
「…!」
「っ!」
廊下の曲がり角で、突然誰かと遭遇した。
僕は咄嗟に刀を構えた。
しかし。
「大丈夫、聖魔騎士団の者です」
「…!」
聖魔騎士団の…。魔導師か。
そういえば、『アメノミコト』の黒子の衣装も着ていない。
ということは、味方だ。
あまりにも気配が薄くて、遭遇するまで察知出来なかった。
この人は、何の魔法を…。
「エリュティア・アトリーと言います。あなたが令月さんですね」
「うん」
「あなたは学院長室に隠れていると聞いてたんですが…」
あー…。
それは…えっと。
「じっとしていられなくて…。加勢出来ればと…」
「あぁ…成程…」
「…なんか、済みません」
大人しくしてなくて。
動きたくなるの、性分なんです。
「加勢したいのなら…協力してもらえませんか?」
協力?
「何の?」
「実は僕、探知魔法が得意で…」
え?探知魔法?
この場で、今一番重要なポジションでは?
「二階右棟、三階第二魔導科学室、三階左棟講義室に、それぞれ僅かながら殺気を感じます。恐らく、そこから侵入されたかと」
「…」
こ…この人。
暗殺専門組織『アメノミコト』の暗殺者の気配を、察知出来るのか?
暗殺者は、自身の気配や、ましてや殺気など、絶対にターゲットに感知されないよう、厳しく鍛練されている。
その暗殺者の気配を、広い校舎内で正確に辿るとは。
どれだけ探知魔法を極めれば、そんな芸当が。
いや、感心してる場合じゃない。
敵の場所を教えてもらえるなら、それだけで充分だ。
「ありがとう。すぐ加勢に行く」
「気をつけて」
「そっちもね」
何処から行くか、僅かに迷ったが。
迷ってる暇があるなら、まず足を動かせ。
最初に言われた、二階右棟からだ。
イレースの言った通り、まだ校舎内に暗殺者が潜んでいるかもしれない。
僕はその気配を辿り、校舎内を走り回った。
最早、隠れてなどいられない。
すると。
「…!」
「っ!」
廊下の曲がり角で、突然誰かと遭遇した。
僕は咄嗟に刀を構えた。
しかし。
「大丈夫、聖魔騎士団の者です」
「…!」
聖魔騎士団の…。魔導師か。
そういえば、『アメノミコト』の黒子の衣装も着ていない。
ということは、味方だ。
あまりにも気配が薄くて、遭遇するまで察知出来なかった。
この人は、何の魔法を…。
「エリュティア・アトリーと言います。あなたが令月さんですね」
「うん」
「あなたは学院長室に隠れていると聞いてたんですが…」
あー…。
それは…えっと。
「じっとしていられなくて…。加勢出来ればと…」
「あぁ…成程…」
「…なんか、済みません」
大人しくしてなくて。
動きたくなるの、性分なんです。
「加勢したいのなら…協力してもらえませんか?」
協力?
「何の?」
「実は僕、探知魔法が得意で…」
え?探知魔法?
この場で、今一番重要なポジションでは?
「二階右棟、三階第二魔導科学室、三階左棟講義室に、それぞれ僅かながら殺気を感じます。恐らく、そこから侵入されたかと」
「…」
こ…この人。
暗殺専門組織『アメノミコト』の暗殺者の気配を、察知出来るのか?
暗殺者は、自身の気配や、ましてや殺気など、絶対にターゲットに感知されないよう、厳しく鍛練されている。
その暗殺者の気配を、広い校舎内で正確に辿るとは。
どれだけ探知魔法を極めれば、そんな芸当が。
いや、感心してる場合じゃない。
敵の場所を教えてもらえるなら、それだけで充分だ。
「ありがとう。すぐ加勢に行く」
「気をつけて」
「そっちもね」
何処から行くか、僅かに迷ったが。
迷ってる暇があるなら、まず足を動かせ。
最初に言われた、二階右棟からだ。