神殺しのクロノスタシス2
シルナ・エインリーの秘密。
滅びたイーニシュフェルトの里。
聖なる神と、禍なる神。
羽久・グラスフィア…いや、二十音(はつね)と呼ばれる存在。
守るべき全てを投げ出し、捨て去り、踏み躙り。
シルナ・エインリーは、たった一人の二十音という存在を選んだ。
その為に、その他の全てを犠牲にした。
甘い言葉で詐欺師のように人を騙し、自分の手駒を増やし、利用し、必要とあれば彼らの命を犠牲にする。
そんな男の本性を知れば、誰だって激昂すると思うのだが。
どうやら、シルナ・エインリーの手駒達は、その事実を知った上で、彼に付き従っているらしい。
馬鹿なのだろうか。
それとも、自殺願望でもあるのだろうか。
あるいは、それも含めて…シルナ・エインリーに「調教」されているのだろうか?
あの学院長の為なら、命を差し出しても構わないと?
多分そうなのだろう。
しかし、比較的若いクュルナや無闇はともかく、ジュリスのような古い魔導師でさえ「調教」されているとは。
シルナ・エインリーが救った世界なのだから、シルナ・エインリーが滅ぼしても構わない?
馬鹿を言うな。
そんな事情、今の世界に生きている人々は、知ったことではないのだ。
何故、そんな簡単なことが分からないのか。
愚かとしか言いようがない。
手駒は、所詮手駒という訳だ。
こいつらをシルナ・エインリーの洗脳から解き、味方に引き入れようかとも思ったのだが…。
どうやら、それは無理そうだ。
結局僕の周りには、敵しかいないという訳だな。
僕が観察出来たシルナ・エインリーの手駒達は、クュルナ、無闇、ジュリスの三人だけ。
羽久も、観察しようと思えば出来るのだが。
残念ながら、一年生の身分である僕は、彼と接触するのは危険だ。
彼は時魔法の授業を担当していて、一年生は時魔法の授業を受ける機会はないし。
個人的に会おうにも、口実がないからな。
シルナ・エインリーにしても同じこと。
あの男を直接観察出来たら、色々と得るものが多いのだろうが。
シルナ・エインリーの分身なら、学校中に散らばってるだろうって?
分身でしかないあいつらを見ても、中身は空っぽだ。
分身は、所詮分身に過ぎない。
本人でなくては。
噂によれば、アポなしでも学院長室を訪ねれば、快く迎えてくれるらしいが。
あの男は、腐ってもイーニシュフェルトの聖賢者と呼ばれる魔導師だ。
下手に動いて、僕の企みを勘づかれでもしたら、本末転倒というもの。
今は、ただの一生徒を演じておく方が良いだろう。
だが、時がたつにつれて、それも段々と苦痛になってきた。
滅びたイーニシュフェルトの里。
聖なる神と、禍なる神。
羽久・グラスフィア…いや、二十音(はつね)と呼ばれる存在。
守るべき全てを投げ出し、捨て去り、踏み躙り。
シルナ・エインリーは、たった一人の二十音という存在を選んだ。
その為に、その他の全てを犠牲にした。
甘い言葉で詐欺師のように人を騙し、自分の手駒を増やし、利用し、必要とあれば彼らの命を犠牲にする。
そんな男の本性を知れば、誰だって激昂すると思うのだが。
どうやら、シルナ・エインリーの手駒達は、その事実を知った上で、彼に付き従っているらしい。
馬鹿なのだろうか。
それとも、自殺願望でもあるのだろうか。
あるいは、それも含めて…シルナ・エインリーに「調教」されているのだろうか?
あの学院長の為なら、命を差し出しても構わないと?
多分そうなのだろう。
しかし、比較的若いクュルナや無闇はともかく、ジュリスのような古い魔導師でさえ「調教」されているとは。
シルナ・エインリーが救った世界なのだから、シルナ・エインリーが滅ぼしても構わない?
馬鹿を言うな。
そんな事情、今の世界に生きている人々は、知ったことではないのだ。
何故、そんな簡単なことが分からないのか。
愚かとしか言いようがない。
手駒は、所詮手駒という訳だ。
こいつらをシルナ・エインリーの洗脳から解き、味方に引き入れようかとも思ったのだが…。
どうやら、それは無理そうだ。
結局僕の周りには、敵しかいないという訳だな。
僕が観察出来たシルナ・エインリーの手駒達は、クュルナ、無闇、ジュリスの三人だけ。
羽久も、観察しようと思えば出来るのだが。
残念ながら、一年生の身分である僕は、彼と接触するのは危険だ。
彼は時魔法の授業を担当していて、一年生は時魔法の授業を受ける機会はないし。
個人的に会おうにも、口実がないからな。
シルナ・エインリーにしても同じこと。
あの男を直接観察出来たら、色々と得るものが多いのだろうが。
シルナ・エインリーの分身なら、学校中に散らばってるだろうって?
分身でしかないあいつらを見ても、中身は空っぽだ。
分身は、所詮分身に過ぎない。
本人でなくては。
噂によれば、アポなしでも学院長室を訪ねれば、快く迎えてくれるらしいが。
あの男は、腐ってもイーニシュフェルトの聖賢者と呼ばれる魔導師だ。
下手に動いて、僕の企みを勘づかれでもしたら、本末転倒というもの。
今は、ただの一生徒を演じておく方が良いだろう。
だが、時がたつにつれて、それも段々と苦痛になってきた。