花隠し
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ここ数日、学校にも行かずに塞ぎ込んでいた私のそばには琉平がいた。
「具合はどうだ?」
「……へいき」
「平気なら平気って顔しろよ。ほら口開けろ」
押し込まれたのは数個の金平糖。
コロコロと舌に転がるそれは、優しい甘さをもたらした。
「うまいか?」
「うん」
「今度はうまそうな顔してるな」
晴れ空のような笑顔でもう一個金平糖を差し出してくれる琉平。
私はその笑顔に癒しを感じつつ、ありがたくいただいた。
「これ、秦野さんのところの金平糖?」
「お、よくわかったな。菫に差し入れるって伝えたら、何袋かおまけしてくれたんだよ」
「気の良い人だもんね。あとでよろしく伝えておいて」
「おう!」
秦野さんが経営してる村で唯一のケーキ屋さん。
駄菓子のようなものも販売していて、なかでも金平糖は特に人気ですぐ売り切れちゃうのに。
琉平は私のために朝一で買ってきてくれたんだろう。
「いつもありがとう、琉平」
私が言えば、琉平ははにかんだ。