花隠し
今は夕方。
琉平は学校終わりに毎日私の家にお見舞いに来てくれる。
甲斐甲斐しいほどの通い詰めに対し、守助は複雑そうな顔をしていたけど、お父さんは大歓迎していた。
私自身、精神的に相当参っていた。
加えて、手足の自由がまだきかないからまともに動けないという理由も大きかった。
そのため、守助が付きっきりでそばいると名乗り出たけど、将来のために学校は休んでほしくないからと、毎朝強引に家から追い出してる。
「まだ痺れはあるのか?」
「うん。支えてもらわないとひとりで歩くのはしんどいかな」
「そうか……なぁ、土日も来ていいか?リハビリ手伝わせてくれよ」
「べつにいいけど、琉平は大丈夫なの?毎日私の顔見てて飽きない?」
「はは!飽きるわけないだろ!いっそ居候してやろうかな」
「それは勘弁してください」
軽口を叩き合う私たち。
すこしだけ笑えた気がする。