国に尽くして200年、追放されたので隣国の大賢者様に弟子入りしました
ニーナとフェルディナンドは部屋を退出すると、すぐに薬草庫へ向かった。
「ニガナシ草の数量の確認を。似たような効能の薬草も」
「そうね。どのくらい必要になるか……」
ニーナは震える手で薬草の残量を確認していく。
(これがルティシアからの攻撃だとしたら……私のせいだ……)
ニーナの手から薬草が落ちた。
手に力が入らなくなっていたのだ。
それに気づいたフェルディナンドは、ニーナの手の上に自分の手を重ねた。
「ねぇニーナ、もしかして自分のせいだって思ってる? だとしたら、それは間違いだよ」
「でもっ……! あの女性が苦しんでいるのは事実でしょう? 私がアレクサンドロス殿下を挑発したせいだわ」
「彼の仕業なのだとしたら、100%彼のせいだ」
フェルディナンドはそう断言してくれたが、ニーナの心は晴れない。
「とにかく今は対策を考えよう。あの症状を見るに、この街はすでに瘴気に覆われてるのかもしれないからね」
「そんな! 匂いもしなかったのに……」
「ルティシアが瘴気をある程度操れるなら、匂いくらい消せるのかも」
フェルディナンドの言葉に、ニーナはさらに心が重たくなっていった。
(もし街中の人が瘴気の被害に合っていたら……)
嫌な想像ばかりがニーナの頭を支配する。
その時、薬草庫の扉がノックされた。
「ニガナシ草の数量の確認を。似たような効能の薬草も」
「そうね。どのくらい必要になるか……」
ニーナは震える手で薬草の残量を確認していく。
(これがルティシアからの攻撃だとしたら……私のせいだ……)
ニーナの手から薬草が落ちた。
手に力が入らなくなっていたのだ。
それに気づいたフェルディナンドは、ニーナの手の上に自分の手を重ねた。
「ねぇニーナ、もしかして自分のせいだって思ってる? だとしたら、それは間違いだよ」
「でもっ……! あの女性が苦しんでいるのは事実でしょう? 私がアレクサンドロス殿下を挑発したせいだわ」
「彼の仕業なのだとしたら、100%彼のせいだ」
フェルディナンドはそう断言してくれたが、ニーナの心は晴れない。
「とにかく今は対策を考えよう。あの症状を見るに、この街はすでに瘴気に覆われてるのかもしれないからね」
「そんな! 匂いもしなかったのに……」
「ルティシアが瘴気をある程度操れるなら、匂いくらい消せるのかも」
フェルディナンドの言葉に、ニーナはさらに心が重たくなっていった。
(もし街中の人が瘴気の被害に合っていたら……)
嫌な想像ばかりがニーナの頭を支配する。
その時、薬草庫の扉がノックされた。