国に尽くして200年、追放されたので隣国の大賢者様に弟子入りしました
翌日、ダンリの妻はだいぶ容態が良くなった。

「大賢者様とお弟子様は命の恩人です! 完全に元気になったら必ずお礼にまいりますわ! 本当にありがとうございました」
「栄養をよく摂って、ゆっくり休んでくださいね」
「もちろんです! お二人の治療に恥じない生活をしますわ! そうだ、夫が夜中にお邪魔したようですわね。私にもお手伝いさせてください! あぁ……私ったらおこがましいかしら? でも何でもおっしゃってくださいませ」
「あ、ありがとうございます……とにかくお元気で」

二人はニーナが恐縮してしまうほどお礼を言って帰っていった。

「とても元気な夫婦だ」
「本当ね。あの様子なら奥様もきっとすぐに元気になりそうだわ」
「そうだね。さて、僕たちも街に行ってみるかい?」

フェルディナンドの質問にニーナは大きく頷いた。

「行きましょう! 念の為準備をしっかりしてからね」

もうニーナに迷いはなかった。

(もしあの夫婦以外にも瘴気で苦しんでいる人がいるなら助けなきゃ!)

その思いだけが強くあった。


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