俺の妻に手を出すな~離婚前提なのに、御曹司の独占愛が爆発して~
その日の講習会は初めての参加者が多いにもかかわらず終始笑い声が絶えず、和やかな時間があっという間に過ぎていった。
「花音ちゃん、喜んでたな」
表情を緩め振り返った蒼真に、里穂も笑顔を返す。
「元気に踊ってましたね。来週、幼稚園のお遊戯会であの曲で踊るらしいですよ。今年はママも見に来るって張り切ってました」
花音の母は、顔の傷痕を気にして花音の幼稚園の行事にも参加できずにいたらしい。
『でも、メイクを教わって少しずつ外に出かけられるようになったんです。花音のピアノのお稽古に連れて行くこともできるし、幼稚園にも少しずつ顔を出してます。来週のお遊戯会も楽しみです』
講習会のあと、帰り際にそう言って笑う花音の母親の表情は輝いていて、手をつないでいた花音も幸せそうだった。
『ママとパパと、ばあばとじいじもお遊戯会に来るの』
誇らしげな花音の声を聞いて、里穂の胸にグッとくるものがあった。
目の奥も熱くなり、傍らにいた蒼真を思わず見上げると、蒼真の目も潤んでいるように見えた。
蒼真も里穂と同じ。メディカルメイクをきっかけにして、花音たち親子の日常に彩りが生まれていることに感動しているのだ。
ふと振り向いた蒼真と目が合った時、その予想が間違っていないことを確信した。
それからしばらくの間、里穂も蒼真も絡み合った視線を解こうとせず、その場に立ち尽くしていた。
「花音ちゃん、喜んでたな」
表情を緩め振り返った蒼真に、里穂も笑顔を返す。
「元気に踊ってましたね。来週、幼稚園のお遊戯会であの曲で踊るらしいですよ。今年はママも見に来るって張り切ってました」
花音の母は、顔の傷痕を気にして花音の幼稚園の行事にも参加できずにいたらしい。
『でも、メイクを教わって少しずつ外に出かけられるようになったんです。花音のピアノのお稽古に連れて行くこともできるし、幼稚園にも少しずつ顔を出してます。来週のお遊戯会も楽しみです』
講習会のあと、帰り際にそう言って笑う花音の母親の表情は輝いていて、手をつないでいた花音も幸せそうだった。
『ママとパパと、ばあばとじいじもお遊戯会に来るの』
誇らしげな花音の声を聞いて、里穂の胸にグッとくるものがあった。
目の奥も熱くなり、傍らにいた蒼真を思わず見上げると、蒼真の目も潤んでいるように見えた。
蒼真も里穂と同じ。メディカルメイクをきっかけにして、花音たち親子の日常に彩りが生まれていることに感動しているのだ。
ふと振り向いた蒼真と目が合った時、その予想が間違っていないことを確信した。
それからしばらくの間、里穂も蒼真も絡み合った視線を解こうとせず、その場に立ち尽くしていた。