俺の妻に手を出すな~離婚前提なのに、御曹司の独占愛が爆発して~
本人に自覚はないようだが、小さな顔にバランスよく配置されたパーツはどれも整っている。
穏やかながらも強い意志が見える大きな瞳や形のいい顎のライン。
少し薄めの唇はメイクなしでも赤みを帯びていて魅力的だ。
今日カフェで常務と対峙している里穂に店のあちこちから視線が向けられていたのは、常務とのやり取りを気にしてのことだろうが、見回した中には里穂の凜とした美しさに見とれている社員も少なからずいて、いい気はしなかった。
一瞬、里穂は俺の妻だとその場で公表しようかと考えたが。
『私は蒼真さんを、あ、愛しているから結婚したんです。お金が欲しくて結婚したんじゃありません』
必死の形相で常務に訴える里穂の言葉に驚き、しばらくの間その場を動けなかった。
怒り狂う常務を前に不安を押し殺しながら立ち向かう里穂はとても美しく、そして愛おしかった。
心に浮かんだのは、今の里穂の言葉が本心であればいいのに、という思い。
残念ながらその思いが報われる兆しは今はなさそうだが。
蒼真はふと思い出し起きあがると、ベッドサイドのテーブルに置いていたスマホを手に取った。
画面に表示させたのは、今日HPに公開された写真だ。里穂が花音にピアノを弾いて聞かせている後ろ姿。
そしてそれを見守る蒼真の横顔。
これほど優しい眼差しを里穂に向けているとは思わなかった。
穏やかながらも強い意志が見える大きな瞳や形のいい顎のライン。
少し薄めの唇はメイクなしでも赤みを帯びていて魅力的だ。
今日カフェで常務と対峙している里穂に店のあちこちから視線が向けられていたのは、常務とのやり取りを気にしてのことだろうが、見回した中には里穂の凜とした美しさに見とれている社員も少なからずいて、いい気はしなかった。
一瞬、里穂は俺の妻だとその場で公表しようかと考えたが。
『私は蒼真さんを、あ、愛しているから結婚したんです。お金が欲しくて結婚したんじゃありません』
必死の形相で常務に訴える里穂の言葉に驚き、しばらくの間その場を動けなかった。
怒り狂う常務を前に不安を押し殺しながら立ち向かう里穂はとても美しく、そして愛おしかった。
心に浮かんだのは、今の里穂の言葉が本心であればいいのに、という思い。
残念ながらその思いが報われる兆しは今はなさそうだが。
蒼真はふと思い出し起きあがると、ベッドサイドのテーブルに置いていたスマホを手に取った。
画面に表示させたのは、今日HPに公開された写真だ。里穂が花音にピアノを弾いて聞かせている後ろ姿。
そしてそれを見守る蒼真の横顔。
これほど優しい眼差しを里穂に向けているとは思わなかった。