俺の妻に手を出すな~離婚前提なのに、御曹司の独占愛が爆発して~
規則正しい寝息と穏やかな寝顔。里穂に触れなくても平気だと暗に伝えられているようで、蒼真を見るのが苦しい。
これ以上、そんな切ない朝を迎えたくない。
それに、これ以上蒼真への想いを隠せそうにない。
いつ蒼真を好きになったのか、それはよくわからない。
初めて店に来て美味しそうに里穂の料理を食べている蒼真が気になり、彼を知れば知るほど気持ちが傾いていくのを自覚していた。
けれど、契約結婚の妻でしかない自分が蒼真を好きになっても想いがかなうわけもなくつらくなるだけ。
だからこの気持ちは恋ではないと、無意識に自分に言い聞かせてきたが。
蒼真に見守られながら小山に毅然と向き合えた時。
今思えば、その時が蒼真を好きだと自覚した瞬間だった。
「蒼真さん、私」
胸に溢れる感情が、今にも口からこぼれ落ちそうだ。
「私、あの、本当は蒼真さんのこと――」
「大丈夫だ。怖がらなくていい。俺の責任だから、俺が里穂を守るから安心していい」
「え、あの」
切迫した蒼真の声に違和感を感じておずおずと顔を上げると、蒼真は眉を寄せ苦しげに顔をしかめている。
「沙耶香との見合い話が出た時、もっとうまくやっていたら……」
「なんのこと……?」
里穂は動きを止めた。
どうしてここで彼女の名前が出るのかわからない。
これ以上、そんな切ない朝を迎えたくない。
それに、これ以上蒼真への想いを隠せそうにない。
いつ蒼真を好きになったのか、それはよくわからない。
初めて店に来て美味しそうに里穂の料理を食べている蒼真が気になり、彼を知れば知るほど気持ちが傾いていくのを自覚していた。
けれど、契約結婚の妻でしかない自分が蒼真を好きになっても想いがかなうわけもなくつらくなるだけ。
だからこの気持ちは恋ではないと、無意識に自分に言い聞かせてきたが。
蒼真に見守られながら小山に毅然と向き合えた時。
今思えば、その時が蒼真を好きだと自覚した瞬間だった。
「蒼真さん、私」
胸に溢れる感情が、今にも口からこぼれ落ちそうだ。
「私、あの、本当は蒼真さんのこと――」
「大丈夫だ。怖がらなくていい。俺の責任だから、俺が里穂を守るから安心していい」
「え、あの」
切迫した蒼真の声に違和感を感じておずおずと顔を上げると、蒼真は眉を寄せ苦しげに顔をしかめている。
「沙耶香との見合い話が出た時、もっとうまくやっていたら……」
「なんのこと……?」
里穂は動きを止めた。
どうしてここで彼女の名前が出るのかわからない。