エリートなあなた
廊下から臨む景色を眺めると、太陽はその役目を終えて沈みかけていた。
だけれど眠らないこの街で働いていると、当たり前の時間感覚さえなくなる。
視線を戻してまた歩き始めて、少し遅れをとっていた2人のもとへ駆け寄った。
小柄な遠藤さんは松岡さんと頭一個分の差が合って、後ろ姿は兄弟みたいだ。
「今日はすっぽん鍋食べねーと」
「何ですか?いきなり」
「勃たないと大変じゃん?」
「…彼女が職場にいるのに、よくも生々しく、」
「うーわ、想像するオマエの方がダメだろー――ねえ真帆ちゃん?」
「いやいや違う!吉川さん誤解だって!」
相変わらず甚振られている遠藤さん。そして2人から一斉に話を振られて苦笑する。