エリートなあなた
あれよあれよと間にオフィスをあとにし、松岡さんとタクシーで移動することに。
そんな彼が“六本木”と運転手さんに告げると、夜に染まった都会の街を車が走る。
「明日はぷるっぷるになるよー?」
「すっぽん好きなんですか?」
「俺よりも相手の方に、コラーゲンが必要なんだって!」
彼女さんが聞いていたら怒りそうな発言に、ニヤリと意地悪い笑みを浮かべた。
「あ、それじゃあ今日もしかして、」
「うん、あとで落ち合うよ」
ネクタイに手をかけて緩める姿はカッコイイ。…あくまで第三者目線で、だけれど。
「…お2人のデートに、ご一緒するってことですか?」
「もちろん。ていうか、いてくれないと困るから」
並木道を通るタクシーの中、はっと気づいて尋ねれば、当たり前だと頷かれた。