エリートなあなた
そのまま直進して来ると私の隣の空席へ落ち着いてしまった。
「真帆ちゃん久しぶりだねー」
「は、はい…、絵美さんもお元気みたいで、」
「もっちろん!ご飯はもりもり食べてるわ」
唖然とする私を見ながら、テーブル上で頬杖をついてニコニコしている。
どういうこと?と首を捻った先は、もちろん向かい席の松岡さん。
と、呆れた様子で彼もまた頬杖をついてこちらを眺めていたが。
「ちょっとお姉さーん。アナタはコッチでしょ?」
「うっさい!」
「ひっどいなー」
「その口にガムテープ貼っとけ!」
低い声色で、ぴしゃりと一喝。言葉どころか松岡さんへ向ける視線も鋭い。
「…も、しかして絵美さん、て」
「あれ?やだ、コイツから聞いてないの?」
その雰囲気に圧倒されて、肝心な言葉に詰まってしまう。
ところが戻って来た顔は、いつもの綺麗なお姉さんだった。