エリートなあなた
――マドンナなんてもの、大学時代の汚名にしか思えない。…いま昔の自分に会えたら、とりあえず周囲に土下座させたいほどに。
「俺は知っちゃったもん、」
「あー、もう穴掘って埋まりたい…」
修平さんが何やら鼻歌を歌っているけれど、それに構えないくらいダメージが大きい。
今度こそ立つ瀬がなくなったことで、テーブルへお行儀悪く突っ伏した。
「埋まりたいなら、…もう行く?」
「…それこそ大変、」
「ひどいなぁ」と前方から聞こえる笑い声が心地良くて、徐々に瞼が重くなってくる。これもすべて終えた安堵感からなのか…。
相変わらず伏せたままでいる私に次は、「…真帆?眠いの?」の呼びかけが届く。
「…、う、う、うん」
辛うじて返せた答えはひどく曖昧。起きていたいと思うほど眠気は容赦しない、…まさに今がそれ。
「ほら、ベッド行って…」
ほどよく身体に回ったアルコールと、2日徹夜の身にはその音がホッと出来たのだろう。その時点でプツン、と意識が飛んでしまった…。