エリートなあなた
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とてもあたたかくて、何かに包まれているようなまどろみの中、ゆらゆらと幾度か揺する感覚がした。
「…ほ、…真帆、」
「…うー、ん、」
最高の世界を壊す音から逃れるため背いてみる。ここは譲れない、うん。
「――真帆、時間だぞー!」
「うっ、そおおお!」
最後に届いた大きな声量で、かの素敵ワールドから叫んで抜け出してしまった。
――時間…ヤバいよ、ちこくしたぁあああ!
跳ねるように上体を起こした私は時間のフレーズで、いつもの寝惚け眼とはまったく無縁。
だが、しかし。大きなベッドに自分の格好、そして周囲のインテリアに一瞬固まった。