エリートなあなた


今この場で修平さんに縋ることがひどく最低だとは分かっているのに。



ずっと陰で守ってくれていた彼を、今度は私が送り出さなきゃいけないのに。



「は、離れたく…な、い…っ」


「真帆…」


「な、…んでぇ?」


泣きながら彼の腕を掴んでしまった私は、なんて酷い女なのだろう。…それでも大好きな人を離したくなかった。



たとえナイショでも傍で働ける嬉しさ、毎日挨拶出来る密かな喜びを知ったり、成果を出せば褒めて貰える幸せは贅沢だと分かった。



こんな時間がずっと続くんだと思っていたのに。…いつか彼の傍で認めて貰えるように頑張ろうと思ったばかりなのに。



すべての支えだった修平さんがいなくなった時――私はひとりでどうすればいい…?



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