無愛想な天才外科医と最高難度の身代わり婚~甘く豹変した旦那様に捕まりました~【職業男子×溺愛大逆転シリーズ】
ワールドカップで優勝でもしたんじゃないかというくらいの祝福の嵐が収まった後も、何かと視線が気になり、二人はカフェを出て少し早いが保安検査所に向かうことにした。
花束を持っていない方の手を繋ぎながら歩いていると、真紘は不意に由惟の薬指の付け根を指でなぞった。
「帰ったら指輪、買わないとな。それに結婚式の日取りも決めないと」
「結婚式は別に……真紘さんも忙しいでしょうから」
「いや、絶対やる。俺が由惟のウェディングドレス姿を見てみたいんだ。白無垢も捨てがたいけどな……」
由惟の衣装について、真剣な顔でぶつぶつ呟きながら思案している真紘がちょっとおかしい。絶対にそんな真面目に考えることじゃないだろうに。
真紘は頑固なので、きっと結婚式は決定事項だ。でも、由惟も実はドレスに憧れがあったから嬉しい。
真紘に出会ってから、ずっとこの関係の終わりばかりを見据えていた。真紘と共に歩める未来があるとは思いもしなかった。
これからは結婚式だけじゃなく、もっともっと先の未来も二人で決めていける。
保安検査所は人だかりもなく、このままスムーズに出国できそうだった。
ここでお別れ。
由惟が手を離そうとすると、真紘が強く手を握った。まるで名残惜しむかのように。
「じゃあ、行ってくる」
「はい。行ってらっしゃい。お帰りをお待ちしてます」
一週間前とは違い、由惟は満面の笑みを浮かべた。真紘は目を柔らかく細めた。
真紘の背を見送る由惟の胸は幸福で満ちていた。
花束を持っていない方の手を繋ぎながら歩いていると、真紘は不意に由惟の薬指の付け根を指でなぞった。
「帰ったら指輪、買わないとな。それに結婚式の日取りも決めないと」
「結婚式は別に……真紘さんも忙しいでしょうから」
「いや、絶対やる。俺が由惟のウェディングドレス姿を見てみたいんだ。白無垢も捨てがたいけどな……」
由惟の衣装について、真剣な顔でぶつぶつ呟きながら思案している真紘がちょっとおかしい。絶対にそんな真面目に考えることじゃないだろうに。
真紘は頑固なので、きっと結婚式は決定事項だ。でも、由惟も実はドレスに憧れがあったから嬉しい。
真紘に出会ってから、ずっとこの関係の終わりばかりを見据えていた。真紘と共に歩める未来があるとは思いもしなかった。
これからは結婚式だけじゃなく、もっともっと先の未来も二人で決めていける。
保安検査所は人だかりもなく、このままスムーズに出国できそうだった。
ここでお別れ。
由惟が手を離そうとすると、真紘が強く手を握った。まるで名残惜しむかのように。
「じゃあ、行ってくる」
「はい。行ってらっしゃい。お帰りをお待ちしてます」
一週間前とは違い、由惟は満面の笑みを浮かべた。真紘は目を柔らかく細めた。
真紘の背を見送る由惟の胸は幸福で満ちていた。


