無愛想な天才外科医と最高難度の身代わり婚~甘く豹変した旦那様に捕まりました~【職業男子×溺愛大逆転シリーズ】
(でも、そもそもそんなこと求められてないか……)
真紘は生田目病院の院長になるためだけに穂乃花と結婚するのだ。穂乃花をただの出世の駒としか見ていない。その穂乃花の代役である由惟自身の価値は道具以下。真紘にとってまるで価値のない存在だ。
吐く息と一緒に乾いた笑いがこぼれる。
自分は何を思い上がっていたんだろう。彼の身の回りの世話をする中で、彼にとって必要な存在になれていると思っていた。
そんな自分が恥ずかしい。
由惟はトボトボとリビングへ戻った。だが直前で思い立ってキッチンへ方向転換した。
温め直した白米に夜ご飯の塩鮭と大葉を混ぜ込み、おにぎりを作ってみた。これなら夜中にお腹が空いても、パッと食べられるだろう。
別に食べてもらわなくても構わない。由惟の自己満足だ。そこに打算はない。ただ真紘が自分の身を省みないから、代わりに由惟が心配してしまうだけだ。
「なんでだろう。放っておけないんだよね……」
どうしてかはわからないけど。
独り言を口に出してみても、やっぱり自分の気持ちはベールに包まれたように見えなかった。
真紘は生田目病院の院長になるためだけに穂乃花と結婚するのだ。穂乃花をただの出世の駒としか見ていない。その穂乃花の代役である由惟自身の価値は道具以下。真紘にとってまるで価値のない存在だ。
吐く息と一緒に乾いた笑いがこぼれる。
自分は何を思い上がっていたんだろう。彼の身の回りの世話をする中で、彼にとって必要な存在になれていると思っていた。
そんな自分が恥ずかしい。
由惟はトボトボとリビングへ戻った。だが直前で思い立ってキッチンへ方向転換した。
温め直した白米に夜ご飯の塩鮭と大葉を混ぜ込み、おにぎりを作ってみた。これなら夜中にお腹が空いても、パッと食べられるだろう。
別に食べてもらわなくても構わない。由惟の自己満足だ。そこに打算はない。ただ真紘が自分の身を省みないから、代わりに由惟が心配してしまうだけだ。
「なんでだろう。放っておけないんだよね……」
どうしてかはわからないけど。
独り言を口に出してみても、やっぱり自分の気持ちはベールに包まれたように見えなかった。