無愛想な天才外科医と最高難度の身代わり婚~甘く豹変した旦那様に捕まりました~【職業男子×溺愛大逆転シリーズ】
患者や面会者が自由に行き来できるというデイルームは、病室と病室の切れ間にあった。丸テーブルが六個置かれていて、患者やその家族が和やかに談笑している。
コートを脱ぎ、空いている窓際の席に腰掛けると、由惟はなんとはなしに窓の外を眺めた。
朝は晴れていた空が、今は雲に覆われている。分厚くて、外はどんより暗い。今夜は雪でも降るかもしれない。
体がブルリと震える。暖房はちゃんと効いているのに不意に寒けを感じ、由依は自分の腕をさすった。
こんなところまで押しかけて迷惑に思われるんじゃ、という不安に今更ながら襲われる。でも、そばにいたいと自ら望んだのだ。不安を押し込めながら、ただひたすら真紘を待った。
外は徐々に暗くなり、空が一面黒く染まって、デイルームに残っているのはとうとう由惟一人だけになった。そんな時、不意に肩を叩かれ、弾かれたように振り向いた。
だが期待とは裏腹に、背後に立っていたのは真紘ではなく見知らぬ男性だった。ダークグリーンのスクラブを着たガタイのいい男性で、年は由惟と同じくらいに見える。
「成澤先生の妹さんですよね。初めまして、ぼく、成澤先生の一番弟子の御室航介といいます」
(妹……?)
もしかして親族と言ったから勘違いされてしまったんだろうか。妹が一人いると真紘から聞いたことはあるが、このまま勘違いをされるのはよくない気がする。かといって、じゃあおまえは誰だと聞かれてもそれはそれで困る。
由惟は肯定も否定もしないまま、へらっと笑うだけに留めておいた。
コートを脱ぎ、空いている窓際の席に腰掛けると、由惟はなんとはなしに窓の外を眺めた。
朝は晴れていた空が、今は雲に覆われている。分厚くて、外はどんより暗い。今夜は雪でも降るかもしれない。
体がブルリと震える。暖房はちゃんと効いているのに不意に寒けを感じ、由依は自分の腕をさすった。
こんなところまで押しかけて迷惑に思われるんじゃ、という不安に今更ながら襲われる。でも、そばにいたいと自ら望んだのだ。不安を押し込めながら、ただひたすら真紘を待った。
外は徐々に暗くなり、空が一面黒く染まって、デイルームに残っているのはとうとう由惟一人だけになった。そんな時、不意に肩を叩かれ、弾かれたように振り向いた。
だが期待とは裏腹に、背後に立っていたのは真紘ではなく見知らぬ男性だった。ダークグリーンのスクラブを着たガタイのいい男性で、年は由惟と同じくらいに見える。
「成澤先生の妹さんですよね。初めまして、ぼく、成澤先生の一番弟子の御室航介といいます」
(妹……?)
もしかして親族と言ったから勘違いされてしまったんだろうか。妹が一人いると真紘から聞いたことはあるが、このまま勘違いをされるのはよくない気がする。かといって、じゃあおまえは誰だと聞かれてもそれはそれで困る。
由惟は肯定も否定もしないまま、へらっと笑うだけに留めておいた。