(一)この世界ごと愛したい



ハルの稽古はまだまだ続き、もう立ち上がれる人がいなくなった中。



ハルとるう、二人が未だに打ち合っている。





「ねー、いつまでやるの?」




そう声を掛けても、返事もなく。



たぶん私の声も二人には届いていない。


それくらい真剣に、もうかなり本気も本気でやり合っている気がします。




城の人達もどうしようかと戸惑い出しているし。ハルを王と捉えているため、中々止めることも出来ないで困ってるし。




あまりに不憫なので、私が立ち上がる。




私は剣を抜き、更にその辺に横たわる人の剣も一本拝借。そしてもう汗だくで、体力の限界にも見える二人に近付く。





「…ちょっと長いよー。」




「っ…!」


「あ、ぶね…。」




咄嗟に思いついた二刀流ですが。


私はそれぞれに一本一本の剣で、二人の剣を受け止めた。




< 1,063 / 1,300 >

この作品をシェア

pagetop