(一)この世界ごと愛したい
ハルの稽古はまだまだ続き、もう立ち上がれる人がいなくなった中。
ハルとるう、二人が未だに打ち合っている。
「ねー、いつまでやるの?」
そう声を掛けても、返事もなく。
たぶん私の声も二人には届いていない。
それくらい真剣に、もうかなり本気も本気でやり合っている気がします。
城の人達もどうしようかと戸惑い出しているし。ハルを王と捉えているため、中々止めることも出来ないで困ってるし。
あまりに不憫なので、私が立ち上がる。
私は剣を抜き、更にその辺に横たわる人の剣も一本拝借。そしてもう汗だくで、体力の限界にも見える二人に近付く。
「…ちょっと長いよー。」
「っ…!」
「あ、ぶね…。」
咄嗟に思いついた二刀流ですが。
私はそれぞれに一本一本の剣で、二人の剣を受け止めた。