(一)この世界ごと愛したい
朝になり太陽が登る。
私もハルも爆睡で起きない。
ハルの部屋に、ハルを起こしに行ったら姿がないので探しにきたるうが私の部屋に入る。
「…ったく、幸せそうに寝やがって。」
仲良く眠る私たちを見て言い捨てる。
「ハル。」
「……。」
「おい、ハル。」
「……。」
るうがとりあえず会議の時間を危惧して、ハルだけを起こそうと声をかける。
「起きてんの分かってんだぞ。」
「…ちっ。」
「早く行くぞ。」
「……。」
ハルが私をより一層抱きしめて。
るうはそれを見て呆れたように溜め息を吐いて、ハルに声を掛ける。
「リンはまだ起こしてやるなよ。昨日かなり疲れてたっぽいし、今日は街で買った本が届くからまた夜中読み漁るだろうから。」
「…お前はリンに甘いなあ。」
「仕方ねえだろ。俺の言うことなんて聞きゃあしねえんだから。」
「…そんだけ、お前を信頼してんだろ。」
ハルは名残惜しそうに私から離れ、立ち上がる。
そして、怠そうに部屋の外へと歩き出す。自分の支度をして会議に向かうようだ。
「…信頼、ね。」
るうも、私の髪をそっと撫でてから。
ハルの後を追った。