(一)この世界ごと愛したい
しかし瞳の色を変えたことによってなのか、元より私の本来持てる量の炎ではないため。
ここもやっぱり、約半分ほど余る。
…仕方ない。
私はほとんど無意識に、るうの背中を思いっきり押して少しでも自分から遠ざける。
対象物を燃やさないよう調整していた制限を、一瞬だけ解除する。
その一瞬で私は炎の操作に全神経を使う。
「あっつ…。」
るうだって、無傷で済むわけがない。
本当にごめん!!!
そう心の中でお詫びをして、私は燃え盛る炎が裏山を焼き尽くす前に曇天の大空へこの場の炎を立ち昇らせる。
「リン!!!」
るうが私を呼んでる。
…よかった。
るうちゃんと生きてるね。
それを確認して満足した私は、そのまま意識を手放した。