(一)この世界ごと愛したい
「さあ、姫。私と共に行きましょう。」
「え?」
何言ってんのこいつ!?
行くってどこ行くの!?
「遅くなりました、姫。」
るうが現場に到着。
今この場でるうが一番王子らしく見えるよ!!!
「おや、あなたも来ていたんですね。」
どうやらエリクはるうのことも覚えているっぽい。
そして、るうも覚えている。
その証拠に、るうの顔が少し強張ったのを私は見逃さなかった。
「まさか姫と、その右腕まで手に入るとは。セザールの軍事力はこれで世界最強だ。」
「…恐れ多いです。」
「だが。姫が他の男と共に生活していると思うと、少し面白くないな。」
「……。」
エリクはるうに、己の剣を向ける。
途端に、全身の血がザワっと逆流するような感覚に襲われる。
その瞬間、反射的に体が動いた。