(一)この世界ごと愛したい
るうが私を起こし始めてしばらく経ち、差し込む朝日が身体に染み込んでくるのに気付く。
ここでようやく、うっすら目を開ける。
「おはよう、リン。」
「…るう。」
「朝飯。もうみんな待ちくたびれてっぞ。」
「…んー。」
虚な意識ではあるが、もぞもぞ、ゆっくり、渋々身体を起こす。
「まだ眠い…。」
「我が儘言うな。着替えたら早く来いよ。」
寝起きが悪い私への理解が深いるうは、起こすミッション完了とみなし足早に部屋を出る。
一人残され、のそのそ動き始める私。
「…今日も、いい朝だなー。」
まさに平和そのもの。
戦争はいつ起こるか分からないけど、何事もなく過ごせるこんな日々が私は大好きだ。
いつか、この国だけじゃなくて世界中全部、こんな平和に包まれたらいいな…と夢みたいなことを考えたりもする。
私、戦は負けなしだけど、好きなわけじゃないんです。
趣味は読書だし。戦略を練ったりするのは嫌いじゃないんですけれども。