(一)この世界ごと愛したい




「おはよー。」



家族の待つ広間へ、挨拶しながら入る。



我が家では、食事は基本的に食べれる時はみんなで食べる。


もちろん、王である父は仕事で不在の時もあるし。私も戦で戦場に赴いている時は無理だけど。



戦場で命の尊さを目の当たりにしているからこそ、家族団欒の時間は本当に大切で、有り難い時間なんだと実感させられる。





「遅いっ!!!」



偉大なる父からの叱責。




「リン!いつになったら一人で起きれるんだ!?」


「るうがいるんだし、ちゃんと起きたし。結果オーライじゃん。」


「自立をしろという話だ!ルイにもあまり迷惑をかけるな!」


「そんなこと言ったってー。」



一緒に朝食を食べる時はいつもこんな話を聞かされる。


いい加減諦めてほしい…。



「あなた落ち着いて。リン、おはよう。」


「おはよう、ママ。」



ぷんぷん怒っているパパを宥め、私に挨拶をする優しいママ。


ママはこの国で一番の美人だと有名らしい。



娘である私からしても、ほんとに綺麗で可憐で、自慢のママである。


さらに優しいから大好きです!!!




「はぁ…。ルイ、いつも悪いな。」


「俺は大丈夫ですよ。もう慣れすぎて日課になってますから。」



パパとるうが、嫌に刺々しく会話している。


ここは聞こえないふりでオッケー。朝ご飯今日も美味しそうだな。寝起きで食欲はまだあんまりないけども。



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