(一)この世界ごと愛したい



そんな想いを馳せていた私。



しかしやっぱり肌寒いため、一旦部屋に戻ろうと思いました。





「…アキト…将軍?」


「リン!会えてよかった!!!」



アキトが私の部屋の前に立っていた。


私が敬称を付けたのは、アキトの隣に知らない人がいたから。



…会えてよかったって、何?





「あ、軍師様ですか?」



アキトの隣にいる人。


昨日レンが教えてくれた軍師さんだ。よく見たらやっぱりあの美少年だ。



とりあえず二人を、片付けもまだできていない部屋の中へ招き入れた。




「散らかっててすみません。」


「アキト軍、軍師のトキです。」


「私もお会いしたいと思っておりました。お越しいただいて光栄です。」




あー、片付けなきゃ。


るうが戻る前にごはんも食べた形跡だけでも作らなきゃ。



やっぱり、さっき少し片付けて行けばよかったかなー。





「リ、リン。」


「はい?」


「トキにリンから聞いた策を伝えたんだけど。どうしても納得いかねえらしくて…。」


「そうですよね。」



だってアキト軍に頼んだ策なんて、今のところ戦には参加せず本陣から動くなってことくらいだもんね。


普通の軍師なら疑問もあるだろう。



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