(一)この世界ごと愛したい




「…まあ、それだけじゃないけどね。」



トキはどこか私を睨んでいるような?


怒っているような?




「戦のことはすみません。レン様とアキト将軍の友好関係あってこそと思い判断しました。アキト将軍に聞いてませんか?」


「あー。うちの馬鹿はなんでもハイハイって姫様の言いなりになってたらしいね。」




…え。


ん???



私はアキトをチラッと見ると、確かに目が合ったのに逸らされた。





「んで?うちの大将誑かして言いくるめた戦が本陣守備ってなに?」



思ってもないところからの横槍です。




「…誑かしたつもりはないんですが。」


「じゃあこの馬鹿が勝手に燃え上がってるだけってことね。」



知らんよ!!!


ちょっと、アキト自分でなんとかしてよ!?




「…俺別に燃え上がってねえ。」


「こんな馬鹿げた策を文句もなしに引き受けといて?これがのぼせあがりじゃなくてなんなの?」


「だから、俺はレンの護衛を…。」


「はあ?それってわざわざうちがやることじゃないから。」



なるほど。


エリクのこと抜きに話したわけね。


言いにくいのは分かるけど、そこを話さねばこのトキを納得させられそうにはないな。




「…作戦に変更はありません。詳しいことはまた追ってトキ様にもご説明いたします。」


「てかその臭い芝居やめてくれない?」




はあ???



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