(一)この世界ごと愛したい
「三ヶ月後、私はセザールへ討ち入る。」
「「「っ!?」」」
この場の全員が目を見開く。
そう。
私は幸せな結婚生活を過ごしに行くわけじゃない。
「ママ、こんな好機を与えてくれてありがとう。」
「リン…あなたまさか…。」
「セザールそのものは流石に一人じゃ無理だけど。王の首一つなら、何とか出来るかもしれない。」
いや、必ず成し遂げてみせる。
「姫様お一人でなんて無茶です!」
「いやいや、ここは寧ろ私一人だからこそ大丈夫なんだよ。戦は数じゃない。誰が舵を切るかにかかってる。」
「そっ、それは…そうかもしれませんが…。」
「先攻は私が預かる。けど、もしもの時には援護お願いね。」