(一)この世界ごと愛したい
「……。」
「……。」
みんなの見送りを見えなくなるまで眺めた後、馬車が進む道のりは…沈黙。
馬車の中には私とるうの二人だけ。
まあ、こうなるよね?
私か?私が悪いのか?
犬に噛まれたとでも思ってサラッと受け流すべきだったのか?
「……。」
「……。」
どれくらいこのままだったのか分からないけど、先に沈黙を破ったのはるうだった。
「…怒ってんの?」
「は?」
怒ってないよ!!!
驚いただけで!!!
「怒ってない…けど。」
「けど?」
「…どうしたらいいのか分かんなくて。」
「…あー。」
何故かるうが項垂れてしまう。
「やっぱりお前が悪い。」
「はい?」
「…。(まじで可愛すぎる。着いてくるんじゃなかった。)」
でも、そうか。
私が悪かったのか。
「いや、私なんにも悪くないよね!?」