彼の溺愛の波に乗せられて
「その人に聞いてみたら?」

「今日本にいない」

「へ? 出張?」

「出張っていうか…サーフィンしに」

「は? なに。こんな泣かせといて、呑気に遊びに行ったんか?」

愛莉の眉間にシワが寄る。

「あ! 違う違う! イベントがあって、それのゲストで出場するんだって」

「え? 社長が?」

「ま、まぁ。元プロサーファーなの。海外で活躍してた鎌田天寿ってわかる?」

「鎌田天寿だぁ!? わかるも何も、サーフィンしてれば誰でも名前くらいは知ってるでしょーが! は? その人と? へ? 雅が? は?」

「焼肉食べ行った時いたじゃん。スーツ着て」

「え!? あの人が!? あのイケメン!?」

「そう」

愛莉はついに白目を向いてしまった。
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