彼の溺愛の波に乗せられて
こればっかりは私にとって初体験で、身を委ねるしかない。

でも不思議と天寿なら大丈夫だと思える自分もいた。

というか、何も知らないのに天寿が欲しいと身体が言っている気がしてならない。

お腹の奥がムズムズする。
天寿を呼んでる。

ゆっくりとキスを繰り返していればそれだけでなんだかクラクラしてきて溶けてしまいそうになる。

すると天寿は私を起こして座ると私を上に乗せた。

「雅触って」

そう言って私の手を取ると自分の頬に当てた。
私はそのまま天寿の顔に触れる。

やっぱりすべすべしてる。

眉も綺麗。

甘さのある形の目はまつ毛が以外と長い。

スッと筋の通った鼻は高くて、男性らしい。

そして薄くて綺麗な形をした唇は見た目よりもずっと柔らかい。

ひとつずつ確かめるように触れていく。

すると唇に触れていた指をカプッとかじられた。

イタズラするみたいに。

「ふふっ、噛まれた」

今度は天寿の手が私の頬に触れる。

顔を包むように添えて、私がしたように眉や、目、鼻、唇に親指の腹で触れていく。
< 143 / 301 >

この作品をシェア

pagetop