彼の溺愛の波に乗せられて
そして翌日寝不足のまま仕事に行った帰りに愛莉を捕まえた。

「愛莉ー」

「なぁに?」

「こないだ天寿に会ったって言ってたじゃん?」

「ああ、うん。どうかした?」

「その時誰と一緒にいたの?」

「あー、あれだよ。取引先の子なんだけどさ、中学ん時の一つ下の後輩。覚えてるかな、橘花 真紀(たちばなまき)っていたの」

「橘花真紀?」

「そう。あの子最高に性格悪いから嫌いなのよ私。仕事だから一緒にいたけど」

「その子と天寿の話とかした?」

「ああ。なんかファンだって言ってたよ。でも雅と付き合ってるからやめなって言った」

なるほどね。

「橘花真紀ってさ、もしかして彰人の事好きだった子?」

「そう!」

なんか分かってきたぞ。

「もしかして何かあった? 付き合ってる事言っちゃまずかった?」
< 196 / 301 >

この作品をシェア

pagetop